コミュニケーションデザイナーは表現そのものよりも思考の枠組みの設計者です。
日常の課題に対し解決の仕組みや仕掛けを作る、あるいは課題そのものの本質を探っていくことをコミュニケーションデザインは目指しています。
きっかけ
学生時代に「水」に対して人に伝える際、どうアプローチするか、という課題がきっかけだったと思います。
結果、観客参加型の即興芝居的なことを考案し、テーマに対してどう構成するか、演出するかなどを考えたことが面白く、参加者とのやり取り、場作りに関心を持ちました。
目指した年齢
グラフィックやエディトリアルといったデザイン領域の仕事には小さな規模でずっと携わっています。
コミュニケーションデザインはそれらの領域を包括する位置付けです。
ですからグラフィックデザイナーを目指した時として25歳くらいだったと思います。
役に立つ習い事
私自身は習い事をしたことがありませんが、「自分が面白い」と思えるものなら何でも役に立つと思います。
特に様々な表現手段を知ったり、身につけると役立つと思います。
この職業はこういう人に向いている!
・人を楽しませる/サプライズが好きな人
・人前で目立つことがあまり得意じゃない人
・好奇心が旺盛な人
・空想するのが好きな人
・調べる/観察が好きな人
・色々な事柄や物の仕組みに関心がある人
・客観的な見方が得意な人
印象に残る親のサポート
この仕事に直接つながるサポートはないかもしれませんが、放任主義でした。
子どもの頃はとにかくよく遊んでいました。
小学校3年生くらいだったと思いますが「自分のことは自分で考えて自分で決めろ」と父親に言われたことがずっと私の軸となっています。
やや突き放した厳しい言葉のように感じますが、私の特性を親が見抜いての発言だったと思い感謝しています。
子どもの頃、変なものを拾ってきても叱られなかったり、イタズラしてもそれが本当に面白いと一緒にウケて笑っているようなところも、振り返れば今の仕事に役立っていますね。
これから目指す人への応援コメント
コミュニケーションデザイナーは表現そのものよりも思考の枠組みの設計者です。日常の課題に対し解決の仕組みや仕掛けを作る、あるいは課題そのものの本質を探っていくことをコミュニケーションデザインは目指しています。
その際には、プロセスが重要となり、手法も仕組みも多様です。
ですから「自分自身がどう感じるか、どう観るか」がとても重要です。
多くの情報が溢れていますが、自分の目で見て、自分で確かめたり考えたりしてそこから得たことを一番大切にして欲しいと思います。
すぐに成果や答えが出ないことでも、自分が気になったことを持ち続けてください。
プロフィール
長野県生まれ。
埼玉大学(教育学部)を経て武蔵野美術大学(情報デザイン学科)卒。
デザイン事務所勤務後、独立。
「妖怪ピーク」主宰。
日本応用心理学会会員。
身体を意識した表現・コミュニケーションのワークショップを展開。
フィールドワークを大切にしている。
2020年コロナ禍、心のケア、遊びの必要を強く感じ、それまで活動してきた「妖怪ピーク」を本格的に始動。
既成に捉われない「オモシロふしぎなワークショップ」を展開中。